
西洋梨の特性
日本の梨の特色がシャキッとした歯ごたえだったら
西洋梨はとろける様な舌触りを特色としてます
上品な甘味と、特有の芳香も相まって
贅沢な気分を味わえる果物です
西洋梨の種類
日本で栽培されている西洋梨の7割りが<ラ、フランス>ですが
数多くの品種が作られています
<ル、レクチェ>
フランス原産の西洋梨で、日本へは1903年新潟県新潟市で
農家の小池左右吉氏によって導入されたと言われています
完熟したルレクチェは、果皮が美しい黄色になり
果肉はなめらかでみずみずしく、
芳醇な香りと濃厚な甘味があります
栽培や追熟方法が難しい事から
フランスでは、もうほとんど作られていなくて
新潟県産のものが世界的に高い評価をされています
<ラ、フランス>
フランス原産で、国を代表するにふさわしいフルーツと
賞賛された事から、ラフランスと名付けられました
ずんぐりとした形状で、果皮は黄緑色
熟しても果皮の色は変わらず
香りはマイルドですが、軸の周辺を触ると
果肉に弾力が出てきます
<オーロラ>
1964年にアメリカで生まれました
フランス生まれのマルゲリット、マリーラと
イギリス生まれのバートレットとの掛け合わせで
1980年代に日本に導入されました
きめ細かな肉質で、豊かな香りと強い甘味が特色です
果皮の色は、未熟なうちは黄緑色で
熟していくうちに黄色みがかってきます
果皮の表面にサビと呼ばれる斑点が付きやすいです
<コミス>
大正期から昭和期にかけて、宮内庁で厨司長を務めた
秋山徳蔵氏<天皇の料理番>が著書の中で
果実の王と絶賛したことで知られています
完熟したコミスは果汁がしたたるほどのみずみずしさで
とろける様な食感
強い甘味と適度な酸味のバランスも良く
特有の芳香も魅力です
西洋梨の食べ頃
西洋梨は木になったままでは成熟しないと言う
特性があるため
未熟のまだ青いうちに収穫され
適温化で追熟されたものが出荷されます
果皮が緑色から黄金色になり、軸の周りを押して
柔らかさを感じたら、食べ頃のサインです
熟すに従って、香りも強くなります
皮に傷が無く、ツヤのあるもの
手で持った時にずっしりと重く
詰まった感じのするものが、良品です
西洋梨の保存方法
購入した西洋梨が未熟な時は
紙袋か新聞紙に包んで、
20°前後の場所に置き、追熟させてください
冷蔵庫の中のような低温の状態に置けば
追熟しない為、長期保存が可能です
完熟した西洋梨は日持ちしないので
早めに食べてください
西洋梨の成分と効能
西洋梨は果糖やリンゴ酸を含み
疲労回復に効果を発揮します
糖アルコールのソルビトールには
便秘解消、喉がれの改善、解熱作用が
あると言われています
不溶性食物繊維のリグニン、ペントザンには
高い整腸作用があり
大腸がんの予防や美肌効果が期待できます!
西洋梨の食べ方
西洋梨は比較的新しい果物のイメージがあるんですけど
実は、明治時代初期には導入されてて
栽培方法の難しい事と果実が傷つきやすいので
なかなか広がらなかったんですね
洋梨のソテー、コンポート、ジャムやシャーベットなど
美味しく食べられます
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